こんにちは里です。私は介護スタッフからケアマネになって、現在はケアマネ経験12年の主任ケアマネです。
今日はケアマネの資格を取った方のこんな悩みにお答えします。
ケアマネは40代、50代の初心者でも雇ってもらえます。40代、50代でケアマネになっても十分続けていけます。
ケアマネ受験までの道のりは最低でも5年かかります。
介護職に就いて、実務者研修を経て、介護福祉士も取得し、現場経験5年以上。現場で働きながらケアマネの勉強をします。
介護業界へ転職して10年経ち、ケアマネに合格したと言う人も多いです。
しかし大変な努力をしてケアマネ資格を取得したにもかかわらず、40代、50代でケアマネへ転職することに抵抗を感じたり、実際にケアマネに就いたけど結局続かず退職してしまう方も多いのが現実です。
実際に私も介護現場で10年働いて、40歳でやっとケアマネに合格しました。
介護業界が10年であっても、ケアマネ業務は初心者です。
40歳になって初心者ケアマネで雇ってもらえるのか、やっていけるだろうかと悩みました。
ケアマネになったら、新しい業務を沢山覚える必要があります。
そこでこの記事では、40代、50代の初心者ケアマネが継続できる方法をまとめました。
この記事を読めば「40代、50代の初心者ケアマネが、ケアマネとして活躍できる方法」がわかります。
私が40歳で初心者ケアマネになり、10年間継続して居宅ケアマネを続けてきた経験からまとめてあります。
40代、50代でケアマネになるか、なれるか、続けられるかと悩んでいる人は最後まで読んでください。
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40代、50代の初心者のケアマネって雇用無いのでは?と考えがちです。
それは様々な業界で「若い方が良い」「即戦力が欲しい」と言われているからです。
しかしケアマネは違います。実は「初心者」「40代以上」の方が雇われやすいんです。
私自身、40歳でケアマネになりました。
今はケアマネを育てる立場になった目線からお話しします。
ケアマネ業務を何も知らない初心者の方が仕事を教えやすい
色々な業界でよく言われる「即戦力」。
確かに「即戦力」は人手不足の業界には助かります。
最近ではケアマネの担い手が極端に少ない事が課題となっています。
介護現場から初めてケアマネ業務に携わる初心者を育てるのも大切な業務です。
事業所に新しく入ってきた後輩ケアマネを育てる立場としては初心者とベテラン、どちらが育てやすいでしょうか。
初心者ケアマネも、経験のあるベテランケアマネも同じ新入社員です。
もし新人ケアマネが経験者で、ケアマネ歴が同じだったら・・・。もし自分よりも知識や人脈が多いケアマネが新人として入社したら・・・。
全くの初心者ケアマネの方が仕事を教えやすいです。
40代・50代の方が、利用者や家族に安心感を与えられる
ケアマネは介護経験を積んで、知識を持っていると思われることで、利用者や家族に安心感を与えます。
担当ケアマネは何か事情があるとき以外は、担当変更しないのが通常です。
同じ初心者でも、若いケアマネより40代・50代の方が、それだけで安心感を与えます。
介護相談をするときには、利用者や家族が一目見て安心できる事が大事です。
ケアマネと言う仕事は、相談相手として、相談しやすい関係性を築くことが何より大事です。
パソコン業務出来る人が多い。出来なくても覚える余力がある
ケアマネの業務は現場で相談を聞くだけでなく、パソコンを扱うデスクワークが多いです。
40代、50代でケアマネを目指す人は、既にパソコンが扱える人が多いです。
これからはさらにICTの導入により、手書き文章はますます少なくなります。
40代・50代のケアマネなら、パソコンを扱える人も多く、また使い慣れていなくても、覚える余力があるはずです。
年齢的に精神面も落ち着き、子供もある程度育っている
ケアマネの仕事は、一人の利用者に対して、一人のケアマネが担当します。
業務連絡や担当者会議、介護認定更新や毎月の実績確認など、担当ケアマネしかわからない事も多い仕事です。
現場の介護職員に比べると勤務自体は自由で、休みも希望通りに取れることが殆どです。
しかしその逆に、担当の利用者の急な用事での連絡や、予定外の訪問が発生する事もあります。
シフト勤務は無いですが、時間が柔軟に対応できる人の方が、雇いやすく働きやすいです。
初心者ケアマネが雇われやすくなる方法
初心者ケアマネでもっと雇われやすい方法があります。
ケアマネの受験要件に達するまでには、誰でも介護現場経験がありますよね。
介護現場のスタッフとして働く間に、現役のケアマネとのパイプを持つことです。
相談員やサービス提供責任者は、現役ケアマネがチームを組む一員です。
新規の相談や担当者会議、利用調整など、ケアマネと話す機会が多い立場にあります。
複数の現役ケアマネと関係性を築いているとその後の職場選びの参考になります。
実際に私は、8年間サービス提供責任者だったことで、複数のケアマネと業務上の付き合いがありました。
そのことでケアマネに転身するときには、複数社からのオファーを頂きました。
求人情報からの応募でも就職できますが、人脈を上手く利用する方法もあります。
現役ケアマネと友好的な関係性を作れたら、他にもメリットがあります。
例えば、介護職としての転職を考えているときの情報収集が出来ます。
ハローワークなどでは知りえない内情を教えてもらえることもあります。
職場選びを間違えないためには、働きやすい職場を選ぶことが条件です。
失敗しない職場選びのポイントについては、別の記事を参考に読んでみてください。
【現役ケアマネの提案】ケアマネの職場選びのポイント4選と絶対必要なスキル
40代、50代の初心者ケアマネが知っておくべき業務内容
ケアマネの業務は病院や施設での直接的介護ではないため、介護現場とは業務が全く違います。
介護現場では必要なかった業務がたくさんあります。
ケアマネの重要な業務のひとつに手続きの代行業務があります。
各種の書類作成や連絡、説明、市町村への申請業務などを行います。
担当する利用者1人1人の経過が違うので、利用者によって対応する内容も変わります。
複数のタスクを同時進行する事が日常的に発生します。
自分の業務に優先順位をつけて、遅れないように進めていく能力が必要になります。
居宅ケアマネは業務内容も多く忙しいですが、外出することが気分転換にもなります。
毎月の利用者訪問に加え、変化のある時には何度も訪問する事もあります。
市町村役場や病院、サービス事業所などに出向くことも多く、車の運転をする機会も多いです。
車の運転が苦手な場合や、外出の無い仕事が良い人は、施設ケアマネがお勧めです。
施設ケアマネも市町村役場や病院へ出向くこともありますが、居宅ケアマネ程は外出はありません。
居宅ケアマネに直接的介護は無いですが、施設ケアマネは介護業務を行うことが殆どです。
施設ケアマネとして働く時には、介護業務の量や夜勤の有無、休日などをよく確認しましょう。
この記事のまとめ
今日は40代、50代の初心者ケアマネは厳しいのかと言う悩みについて書きました。
私も実際に40歳でケアマネになりました。
当時、40歳の初心者ケアマネが雇用されるのかが、私の不安でした。
現実は全国的にケアマネ不足で、初心者でも簡単に雇用されます。
むしろ現役ケアマネは今の私を含め、初心者の方が仕事を教えやすいと思っています。
ケアマネの年齢は様々ですが、これまでの10年間多数のケアマネを見てきた経験では、40代以上が殆どです。
中には65歳以上のケアマネも珍しくありません。
ケアマネの就職先は、介護現場での現役ケアマネとの付き合いがあると尚良いです。
私はサービス提供責任者で、当時の現役ケアマネと業務上の交流が多く、転職先選びの情報収集ができました。
色んな事業所のケアマネさんと交流を持ち、働く事業所選びの参考にしましょう。