初心者で介護職に就こうと考えて、仕事を探すときにこんな疑問があります。
介護職って、どこで働いても変わらないの❔
仕事内容に違いはあるの❔
初めての職場で失敗したくないな。。。
私は、28歳でシングルマザーになり、初心者で介護職へ転職しました。
介護職として現場を10年経験し、介護福祉士を取得。
通所スタッフ、訪問介護、サービス提供責任者を経験しました。
現在は主任ケアマネジャーとして働いています。
ケアマネージャー歴10年、様々な介護現場のスタッフと、現在も関わっています。
この記事では、介護業界へ転身して20年の私の経験をもとに
初心者で介護職に就いた私がもった、当時の疑問をもとにまとめています。
一言で介護職と言っても、介護サービスの種類によって、仕事内容は変わります。
初心者で最初に就く介護現場です。
この記事を参考にして、なるべくあなたに合った仕事内容を選びましょう。
入所施設での介護職の仕事内容
入所施設と言っても、その種類も様々です。
ここでは、入所施設の種類と、介護職の仕事内容について書きます。
入所施設の種類
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護医療院
- 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
- 有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- 軽費老人ホーム(ケアハウス)
高齢者の入所施設には、この7種類が代表の施設です。
それぞれ施設の方針や内容は異なります
仕事内容の違いを見ていきましょう。
特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護医療院
この3施設は、介護保険施設と言われます。
それぞれ、社会福祉法人、医療法人が運営していることが特徴です。
入所施設なので、介護スタッフは、24時間体制の交代勤務です。
✔社会福祉法人や医療法人が運営していることのメリット
- 給料、賞与、手当や退職金などの収入が安定している
- 廃業の不安が無い
- 職員が多く、勤務の助け合いが可能
- 法人によっては、託児所完備も期待できる
このように、あなたが勤続するつもりなら、経済的には安定しています。
施設入所されている高齢者は、介護量が多い方ばかりです。
介護保険施設の3施設は、要介護3~5の介護の度合いが高い方のみ入所できます。
介護度は数字が大きい程、重度です
そのため、寝起きや車いすへの乗り移りに、スタッフの手伝いが必要です。
また、認知症により、意思疎通が難しく、行動に付き添いが必要な方も多いです。
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
グループホームと呼ばれる施設で、社会福祉法人や医療法人が運営しています。
介護保険施設と同じく、介護スタッフは24時間の交代勤務です。
施設は小規模で、9名×2ユニットの18名入所が基本です。
介護スタッフは、2ユニットで2グループに分かれて仕事をしています。
9名の高齢者が、自宅のような感覚で暮らせるように、寄り添う介護を提供します。
グループで暮らす、グループホームですね
入所できる高齢者は、認知症の診断を受けていることが条件です。
認知症ですが、身体的には比較的お元気な高齢者が多い事が特徴です。
抱えるような介護はほぼなく、声をかけながら行動に付き添う介護が基本です。
グループホームも、運営法人がしっかりしているので、経済的には安定しています。
有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅
法人設立をしていれば、運営することのできる施設です。
社会福祉法人や医療法人のほか、株式会社や合同会社なども運営できます。
会社の規模に関係なく設立できるのが特徴です
ほとんどの施設が、通所サービス(デイサービス)も運営しています。
入所施設とデイサービスのスタッフは別のスタッフですが、設置法人が同一です。
そのため、デイサービスのスタッフとして勤務する可能性もあります。
入所施設スタッフの仕事内容
- 毎日の食事の見守りや薬の管理
- 各部屋への安否確認
- 施設内の運営業務
- 必要に応じて、入居者への声掛けや身体的介護
勤める施設によって、仕事内容に違いはあります。
夜間は、夜勤専従のスタッフを雇っている施設も多いのが特徴です。
また、施設によって、入所されている高齢者の介護量に違いがあります。
入居対象が比較的お元気な方、看取りまで対応する施設まで様々です。
軽費老人ホーム(ケアハウス)
ケアハウスと呼ばれる施設で、他の施設とは違う特徴があります。
ケアハウスの入居条件
- 60歳以上の高齢者で、介護認定が無くても入居可能
- 身の回りのことが自立できている事
- 食事の時間が施設の安否確認
- 掃除などの個別支援は、ヘルパーなどを別に利用する
- 施設スタッフからの個別支援は受けられない
簡単に言うと、ケアハウスのスタッフは、直接的な介護は行いません。
身の回りの事が自分で出来る人が入居されています
✔ケアハウススタッフの仕事内容
・入居者の食事時間の安否確認 ・施設来客者や電話の対応 ・入居者の担当ケアマネジャーとの連携 ・必要時の家族への連絡
ケアハウスは、ほぼ自立できる高齢者の見守り的な仕事になります。
自宅で暮らす高齢者介護の仕事内容
では、自宅で暮らしている高齢者の介護職には、どんな仕事があるでしょうか。
在宅介護サービスの種類
- 訪問介護
- 訪問入浴
- 通所サービス
在宅介護では、介護度が重い程、利用できる介護サービス量が多くなります。
介護度が重い人の方が、介護が必要だからです。
それでは、介護サービスの種類ごとに内容を見ていきましょう。
訪問介護
ヘルパーさんの事です。
ヘルパーは、自宅で必要な介護を基本的にはヘルパー1人で訪問して行います。
仕事内容は、大きく家事援助と身体介護に分かれます。
ヘルパーの勤務は、殆どが非常勤です。
非常勤のヘルパーは時給制で、身体介護の方が時給が高いです。
訪問介護事業所には、サービス提供責任者の配置が義務付けられています。
サービス提供責任者とは、ヘルパー主任の事です。
主任と呼ぶだけあって、経験なしでは就けない業務です
サービス提供責任者は、現場のヘルパー業務の他にも沢山の業務があります。
訪問介護事業所の、現場とヘルパーの管理、請求業務全てが仕事です。
サービス提供責任者は、ケアマネジャーを目指す人にはお勧めの仕事です。
訪問入浴
訪問入浴は、自宅に専用の浴槽を運んで、居室で入浴する方法です。
自宅の浴室で行う、訪問介護での入浴介助とは違います。
訪問入浴は、ヘルパーとは違い、3~4名の複数名で訪問します。
スタッフは、看護師を含めたチームで行動します。
入浴専門の職種です
高齢者は、身体的には様々ですが、ベッドからの移動が出来ない方も対象です。
訪問介護と違い、チームで活動するため、状況対応に心強さはあります。
また、看護師との連携により、医療行為も大変勉強になります。
通所サービス
通所サービスとは、デイサービスと通所リハビリ(デイケア)の事です。
2つの事業所の違いは、通所リハビリは
- 医療法人の運営
- 必ずリハビリ専門職がリハビリを行う
- デイサービスより利用料が高い
最近は、デイサービスでの理学療法士(PT)配置も珍しくありません。
リハビリ特化型のデイサービスも沢山あります。
今は医療・介護ともに、リハビリに力を入れています
働くスタッフは、看護師や理学療法士、介護福祉士などです。
介護スタッフは、送迎、入浴介助、レクリエーション活動を担当します。
勤務形態は、常勤、非常勤ともに求人はあります。
通所サービスでは、夜勤は無く、日勤のみの勤務です。
土日休みの事業所もあれば、365日営業も珍しくありません。
休日は、事業所によって違いはありますが、殆どがシフト勤務になります。
10名の小規模から、60名以上もの大規模まで様々です。
失敗しない仕事選びのポイント
初心者で、経験もしたことのない介護職へ就くのは不安ですよね。
私は、介護職に就いた当初は、介護の仕事内容も分かっていませんでした。
ここでは、簡単に介護職の仕事選びのポイントをまとめます。
✔あなたの条件を整理する
- 勤務時間:夜勤の可否
- 土日、祝日の勤務
- 最低限の必要な収入
- 通勤の範囲
- 転勤の可否
まず、この条件の答えを考えてから仕事を探しましょう。
もし、全ての条件を満たす求人がなければ、条件に優先順位をつけましょう。
優先順位の低いものから条件を外せば、必ず仕事は見つかります。
そして、面接に伺ったら、必ず、職場見学を希望して雰囲気を確かめましょう。
介護職では、職場見学が就職を決めるポイントにもなります
面接では、あなたにも職場を選ぶ権利があります。
職場見学で、あなたが不安感を抱くようなら、お断りするのも良いと思います。
私の記事で、あなたが続けられる介護職場に出会えればうれしいです。
介護職を経験にして、ケアマネジャーになられることを楽しみにしています。