- ケアマネの仕事自体は好きだけど、今の職場は辞めたい
- 転職はしたいけど、はっきり言って、いい職場なんてある❔
- どんな条件なら転職する意味があるのか分からない・・・
介護業界に入って、何年も現場で頑張り、やっと得たケアマネジャー資格。
ケアマネジャーになって働いてみたけど、今の事業所は退職したいと思っている人。
私の周りのケアマネジャーにも、事業所の働きにくさが原因で退職する人が多いです。
ケアマネは定年まで体力に自信が無くても働ける職種なのに残念なことです。
そこでこの記事では、ケアマネとして定年まで働くための、働きやすい事業所の条件をまとめました。
この記事を読むと、ケアマネを辞めていく人の理由は、職種ではなく事業所にある事がよくわかります。
ケアマネの仕事内容は好きで、働きやすい職場を探している人は最後まで読んでください。
介護の求人情報ならカイゴジョブ。ヘルパー・ケアマネ・生活相談員などの求人案件を30,000件以上掲載。ケアマネが働きやすい職場4つの条件
ケアマネの仕事は介護現場のような体力業務が無いことで、長年働けるのが魅力です。
ケアマネの業務自体は嫌いじゃなければ、後は職場環境が合っていれば、定年まで働き続けられます。
ここでは私が実際に勤務している、働きやすい職場環境の条件を挙げています。
私はこの条件で働く事で、転職したいと思うことがありません。
精神労働と言われるケアマネの仕事が、少しでも気楽になるようまとめました。
1.フレックス勤務で時間が自由
ケアマネジャーの仕事は、現場で何時間介護をするという介護職とは業務が違います。
ケアマネジャーは介護実務を行うのでは無く、介護がスムーズにできる環境を整備するのが仕事です。
動くべき必要な時に動けることが、利用者とサービス事業所にとってもありがたい事です。
会社がフレックスタイム制を導入してくれていれば、雇う側と働く側双方に良い事しかありません。
たとえば、勤務時間外に活動しなければならない業務が発生したとします。
通常なら会社は残業や休日出勤手当を支給しなければなりません。
フレックスタイム制で勤務時間が自由なら、その時間のみ仕事をしたり、振り替えたりが自由です。
会社は別手当を支給する必要はなく、ケアマネジャーも自分の都合の良い日に振替休日が取得できます。
2.休日を自分で決められる
会社の基本的な休日は決まっているので、基本的には会社の規定に従います。
殆どの会社では、ケアマネジャーの休日は土日祝日が多いです。
ケアマネジャーとしても、外部機関からの電話連絡が平日が殆どなので、その方が働きやすいです。
また、ケアマネジャーは自分の業務スケジュールを自己管理する事ができます。
そのため、自分の都合の悪い日に予定を入れなければ良いだけで、好きな日に休むことが可能です。
業務に支障がなければ、休日は自由に設定可能な会社は、大変働きやすいです。
3.訪問先の直行直帰が可能
様々な会社でリモートワークが実現できるようになって、会社員の働き方が変化しました。
ケアマネジャーの所属する事業所でも、リモートワークが可能な職場も実際にはありますが、
ケアマネジャーは完全にリモートワークにできる事務職とは違い、訪問する事が必要な職種です。
全てをリモートにするわけにはいきません。
しかし、リモートワークやフレックスタイム制を導入している職場では、自宅と訪問先の直行直帰が可能になります。
現場での介護職ではなく、ケアマネジャーとして働くのであれば、少しでも自由な働き方が出来る職場を選べば、仕事自体も楽しんでできるようになります。
4.個人用のスマホ、タブレットが会社支給
これは現在のケアマネジャーでは当然と言っていい程の条件です。
ケアマネジャーは外出が多く、外出中に事務所へ連絡が入る事や、訪問先から直接事業所へ連絡するほうが、業務効率が良い事も多々あります。
毎回事務所に帰らなければ連絡ができない、外出先からの連絡に、私用電話を使うようではストレスになります。
またタブレットがあれば、病院や福祉用具の説明などの際にも、利用者が画面を見て理解しやすく、何より、説明するケアマネジャーが、適切に説明できる利点があります。
実際に私は、精神疾患の利用者家族へ、内科ではなく精神疾患専門医へ受診を勧める際に大変役立ちました。
タブレットで、専門医療機関や本人の精神疾患の病状についての説明を一緒に理解でき、家族も納得されたうえで、専門医へ繋ぐことができました。
ケアマネが働きにくい職場の特徴6つ
いくらケアマネの仕事は好きでも、働きにくさからストレスを感じては、仕事は続きません。
私の地域では、職場を転々とするケアマネも珍しくありません。
そして退職する理由の殆どが、職場の働きにくさにあります。
ここでは実際にケアマネが退職する理由を挙げてみました。
1.自社サービスを一番に勧める事を指導される
ケアマネは利用者が希望したり、困りごとの解決策となる支援を提案するのが仕事です。
介護サービスを紹介する立場になることで『広告塔』とも言われます。
そのため介護サービス事業所はケアマネへ挨拶回り(営業)を日常的にしています。
デイサービスやヘルパーなどの介護サービスを同一法人で運営している事も多いです。
法人に居宅介護支援事業所を持つ狙いの一つに、優先的に法人内の介護サービス利用を進める事が挙げられます。
法人によっては、同一法人の介護サービスを優先的に紹介するよう指導するところも少なくありません。
本当に本人に合う事業所を紹介したいと思っているケアマネには苦痛です。
2.休日・夜間でも電話対応などの拘束が日常的
特定事業所加算を算定している事業所は、当番制で連絡対応する事がほとんどです。
実際に独居利用者が、自宅で倒れておられて搬送さるときなど、担当ケアマネへ連絡が入ります。
しかしそのような事は日常的ではないため、頻繁にはありません。
問題なのは、緊急でもない事で、休日と分かったうえで拘束される頻度が多い場合です。
一番多いのは、同一法人のデイサービスなどのスタッフからの連絡が挙げられます。
同法人だからと、休日のケアマネへお構いなしに連絡する体制の法人は働きにくいです。
逆に現場のスタッフは、休みは休みなので連絡は取れません。
3.定時に退社できない雰囲気
ケアマネの仕事は外出が多く、事業所に居る少ない時間では事務的業務が常にあります。
ケアマネの中には残業して記録や書類作成をする人も少なくありません。
休日出勤や残業などで、余暇時間が少なくなることが日常的になると疲れてしまいます。
残業が日常的な職場で、定時退社しにくい職場は、勤続が難しくなります。
4.負担になるケースを押し付けられる
ケアマネは様々な生活状況の利用者を担当し、日常生活を支えます。
中には誰が担当しても、精神的に負担になる環境の利用者に会う事もあります。
居宅事業所のケアマネが数人所属すると、先輩から担当者を引き継がれます。
また新規相談時に、担当を誰にするかを決めるようになります。
負担になる内容のケースばかりを担当にされると、精神的に苦痛になります。
5.いつまでも担当利用者を任せてもらえない
ケアマネの資格を取り、実務研修を受けても、実践で必要な事全てではありません。
手続き事や業務の進行方法、毎月の業務内容などは、実践で学ぶ以外ありません。
ケアマネ初心者は、先輩ケアマネに業務を習いながら育っていくのが通常です。
しかしケアマネは一連の業務を一人で出来るようにならなければなりません。
一人で業務を進めていくと、失敗する事もありますが、失敗自体が学びになります。
いつまでも先輩が一人で業務をさせてくれないと、後輩は育ちません。
本当にできる先輩とは、後輩がする失敗程度なら、自分の力量でカバーできると、大きな器を持つ人です。
6.研修日を休日扱いにされる
ケアマネジャーは業務を続けるうえに必須の更新研修があります。
主任ケアマネになると、更新を受けるための要件研修と言うものもあります。
とにかく研修を受けなければ、業務が続けられない制度になっています。
研修が多く、その度に費用も掛かる事から、ケアマネの精神的負担は大きいです。
それに加えて、研修日を公休や有休出席させている会社も少なくありません。
ケアマネの研修は業務を続けるうえでの必須条件のため、出勤扱いが当然です。
研修の度に精神的ストレスとならないよう、就職する前に必ず確認しましょう。
この記事のまとめ
ケアマネジャーの働きやすい職場・働きにくい職場の条件は人それぞれです。
ここに挙げた条件をかなえられる職場に入れば、職場環境は整っています。
そのうえで、あなたが働きやすいかどうかはあなた次第です。
職場の環境が整っていれば、勤めるスタッフもストレスなく働けて、人間関係も比較的良いはずです。
まずは設備や方針が希望に合った職場を選ぶことが一番大事です。