- 介護士って求人が多いけど、シングルマザーで勤務するのは大変なの❔
- 介護士で働いて良い事と困った事が知りたい。
- 子供が小さいうちに資格を取って、経済的に安定したい。
シングルマザーは育児と生活費の確保という、生活の大きな課題を一人で担います。
今、人手不足と言われている介護業界は、求人率は高く就職は簡単と言えます。
また資格を取得してスキルアップや転職にも有利で、就職率も高い業界です。
そのため実際にシングルマザーで介護士へ転身する人も多いです。
しかしその一方、数年、早い人では数か月で辞めてしまう人も多い職種と言えます。
そこでこの記事では、シングルマザーから介護士に転職した私が、実際に仕事に就いて良かった事、困った事についてまとめました。
これから未経験の介護士に転職しようかと迷っている人は必ず最後まで読んでください。
シングルマザーが介護職に就いて大変だった事
- 子供が病気になっても休めない
- 子供の休日に休める確約がない
- 残業や夜勤の無い職場が限られている
1.子供が病気になっても休めない
介護職は人相手の仕事です。人の手が必要だから雇われています。
施設現場は、シフト制で必要スタッフが組んであるのが通常です。
1人のスタッフが急に休むと現場は1人分の仕事をみんなが負担するようになります。
もちろん急病で休むスタッフが居ないわけではありません。
しかし、子供が小学生低学年くらいまでの病気は、付き添う確率が高いです。
スタッフ体制に余裕が無い介護現場では、急なスタッフの休みの穴埋めは大変です。
実際に私が最初に就職した通所の施設の就職面接の場で言われたのはやはり
「こんなに子供が小さかったら休むよね❔無理でしょ」でした。
それもそのはず。当時、私の息子は1歳8か月でしたから。
その時の私の答えは「いえ。子供が病気の時は、病児保育に預けます。仕事は休みません」
結果、私は採用され就職が決まりました。
子供が幼いうちは病気になるのが当たり前です。
しかし介護現場のスタッフが仕事を休みがちになるのも困ります。
子供が病気でも休まないために、対応方法を最初から準備して臨む必要があります。
2.子供の休日に休める確約がない
母親の心情としては、子供の休みに休日を合わせたいと思うのは当然です。
私が介護職の現場に就いた時、子供はまだ1歳8か月。
1人で一日留守番できるまで、まだ何年も必要でした。
小学生になると、今度は夏休みや春休みと、長期の休みもあります。
しかしシングルマザー、介護職に限らず休みに付き合っていては、仕事はできません。
私の場合、保育園の休みの出勤は託児所を利用していました。
1歳の子供を1日預けると、その日の日給分の託児費用がかかりました。
託児所の費用は、生活のための必要経費ととらえる事にしました
介護現場には若い独身スタッフも沢山働いています。
子供のいないスタッフが、日祝日の勤務を交代してくれることが多く、同僚に助けられました。
3.残業や夜勤の無い職場が限られている
介護現場の求人の多くは、交代勤務です。
日勤だけの勤務が魅力の通所サービスでも、日祝日お休みの事業所は極端に少ないです。
日勤のみ、日曜日休みの求人があれば好条件と思いましょう。
夜勤には夜勤にしかない良さもあります。
夜勤のある交代勤務は、日勤帯のみの仕事に比べて、収入が良く休日が多いのが魅力です。
私のシンママ友は、あえて交代勤務で託児所付きの職場に就職しました。
その分お休みが多いので、平日の休みに子供も保育園を休んで遊んだりしていました。
もし、夜勤のある交代勤務に就かれるのなら、子供が小学生になったときに勤務を調整しましょう。
夜勤を金、土など子供の学校がお休みになるように組めば、特に問題なく働けると思います。
シングルマザーが介護職に就いて良かった事
- 専門の資格を持って仕事ができる
- 就職や転職はいつでもできる
- 上の資格を目指して昇格できる
- 職が無くなる心配はほぼ無い
1.専門職として資格を持って仕事ができる
専門職として働くため、仕事の経験を積めば積むほど、専門性を高めることができます。
専門知識は現場経験で学ぶことの方が多く、その知識は、あなたやあなたの家族の役に立ちます。
2.就職や転職はいつでもできる
介護の専門職としての資格は全国で通用します。
また、現場経験自体が、その後の転職にも有利になります。
3.上の資格を目指して昇格できる
私が実際にそうですが、未経験で介護の世界へ入り、国家資格の介護福祉士に合格し、その後、ケアマネージャー資格を有して、現在ケアマネージャー10年の経験者になりました。
向き不向きはありますが、現場は体力が勝負。
ケアマネージャーは肉体労働はないので、歳を重ねても働くことが可能です。
4.職が無くなる心配はほぼ無い
高齢化社会は進むばかりで、介護職の求人が途絶えることは無く、職に困る事はありません。
介護職はパート勤務もあるので、定年後もパートで無理の無いシフトで働くこともできます。
介護職といっても、色んな部署がある事
- 自宅へ訪問するヘルパー
- 通いの施設
- 入所施設
- ゴールはケアマネージャー
1.自宅へ訪問するヘルパー
掃除、洗濯、買い物などの家事、入浴や病院受診の手伝いなど、生活のお手伝いをする仕事です。
正社員と非常勤の雇用がありますが、非常勤求人が圧倒的に多いのが特徴です。
非常勤は現地への直行直帰、基本は単独の仕事なので、スタッフ間のストレスは殆どありません。
非常勤は空き時間が自由なので、帰宅も良し買い物も良しで、時間自由度が高いです。
2.通いの施設
一般的にデイサービスと呼ばれている施設での仕事です。
高齢者の自宅と施設間の送迎、施設での入浴のお手伝い、ゲーム開催などを担当します。
施設でのチームケアで、分からないことはその場で聞くことができ心強いです。
3.入所施設
高齢者の施設で夜勤を含む交代勤務をします。
施設にも寝たきりの重度の人が住む施設と、比較的元気な人が住む施設があります。
重度の場合は、おむつ交換や機械浴の入浴など、体力が必要になります。
4.ゴールはケアマネージャー
ケアマネージャー試験に合格して研修を受けると、ケアマネージャーとして働くことができます。
ケアマネージャーにも2種類あって、施設ケアマネ、居宅ケアマネに分かれます。
施設ケアマネは、施設に住んでいる人を担当するケアマネ。
居宅ケアマネは、自宅に住んでいる人のみを担当します。
私が携わっているのは居宅ケアマネで、自宅で生活するために必要な介護保険のサービスをプランニングするのが仕事です。
施設に住んでいる人は介護環境が整っているので困りごとはほぼありません。
自宅にいる人は、状態の変化により、困りごとがでてきます。
その都度、悩みを解決する手段を教えるのがケアマネージャーの努めと言えます。
まとめ
介護職はこれから先も需要の途切れることのない職種と言えます。
実際に異業種から介護職へ転身する人も多く採用率も高いです。
しかしその反面、離職率が他の職種に比べて高いのも現状です。
これは福祉業界は人手不足ですが、誰でもできる仕事ではないという事を意味しています。
介護職へ就くことで、あなたの親兄弟、あなた自身の人生設計の役に立つことも事実です。
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